東日本大震災の大津波で被災した仙台空港が、震災から約1か月後の2011年4月13日に民間旅客便の運航を再開。本映像は、復旧初日に羽田空港から到着した日本航空(JAL)の臨時便、ボーイング737-800「JA302J」を記録したものです。
2011年3月11日、宮城県名取市と岩沼市にまたがる仙台空港は、東日本大震災による津波で空港敷地のほぼ全域が冠水しました。旅客ターミナルビルの1階も浸水し、旅客や空港職員、周辺住民など約1,700人が建物内に避難。滑走路や誘導路には大量の瓦礫や流された車両が残され、航空機の運航ができない状態となりました。
被災後は自衛隊、国土交通省、空港関係者、民間事業者に加え、米軍による東日本大震災救援活動「トモダチ作戦」のもとで懸命な復旧作業が進められました。3月16日には3,000メートルあるB滑走路のうち約1,500メートルが使用可能となり、米空軍のMC-130H輸送機が着陸。その後、仙台空港は被災地へ支援物資を届ける重要な航空輸送拠点として活用されました。
段階的な瓦礫撤去、排水、舗装の応急復旧、管制・通信設備の整備などを経て、4月13日には昼間に限って民間旅客機の運航が再開されました。震災発生からわずか33日後という異例の早さでした。
民間機による再開第1便は、羽田発仙台行きの日本航空臨時便JL4721便です。使用された機体は、JALエクスプレスが運航するボーイング737-800、機体記号「JA302J」。新しい鶴丸塗装と「がんばろう日本」の応援メッセージを掲げ、被災地の復旧と復興への願いを乗せて仙台空港へ到着しました。
当時、仙台―羽田線には定期便が設定されていませんでしたが、東北新幹線をはじめとする地上交通網が被害を受けたため、被災地と首都圏を結ぶ重要な移動手段としてJALとANAが臨時便を運航。大阪・伊丹空港を結ぶ便も設定され、仙台空港の旅客便再開は東北地方の復興に向けた大きな一歩となりました。
大津波によって機能を失った仙台空港が、多くの人々の尽力によって再び旅客機を迎えた歴史的な一日をご覧ください。
Airport&Runway:仙台空港/Sendai Airport Japan.(SDJ/RJSS) RWY27
Airline:JALエクスプレス/JAL Express(JC/JEX)
Aircraft:Boeing 737-800(Boeing 737-846)
registration:JA302J






