【最期の桜祭り】東日本大震災の災害復興で伐採が決定した気仙沼大川の桜並木 (宮城県気仙沼市)
宮城県気仙沼市を流れる大川の桜並木と、東日本大震災からの復興過程で最後の開催となった「気仙沼大川さくらまつり」の風景です。津波を乗り越えて咲く桜と、長年地域の人々に親しまれてきた被災地の春を記録しました。
2011年3月11日に発生した東日本大震災では、巨大津波と火災によって気仙沼市も甚大な被害を受けました。大川の堤防沿いに約1kmにわたって続いていた桜並木も津波に襲われ、震災前に179本あった桜は114本まで減少。生き残った木の中にも、火災や海水による塩害のため枯死状態となった桜がありました。
それでも震災から約1か月後の春には、津波に耐えた桜が再び開花。翌年も美しい花を咲かせ、被災した地域に春の訪れを告げました。「気仙沼大川桜並木を保全する会」を中心に、震災の影響で中止されていた大川さくらまつりも2012年に復活しています。
しかし、大川の堤防・護岸を整備する復旧工事に伴い、桜並木の伐採が決定しました。2013年4月28日に開催された「愛惜、気仙沼大川さくらまつり」は、この場所で桜を楽しめる最後の祭りとなり、地元の人々は思い出の桜並木との別れを惜しみました。
その後、津波を生き延びた7本の桜が、かつての桜並木に近い場所へ整備された大川公園に移植されました。現在は「希望の桜」と呼ばれ、震災前の気仙沼の面影と地域の記憶、復興への願いを未来へ伝えています。
東日本大震災の津波に耐えて花を咲かせ、復旧工事によって姿を消した気仙沼大川桜並木。震災の記録であるとともに、失われた故郷の風景と桜に寄せられた人々の思いを感じていただければ幸いです。
開催行事:愛惜、気仙沼大川さくらまつり
開催日:2013年4月28日
撮影場所:宮城県気仙沼市 大川河川敷
現在の移植先:大川公園(希望の桜)
Video:Canon XA10(1080p FHD)
Sound:Audio-Technica AT9943






